kiritterのブログ

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これからどう生きるか - 書籍紹介 - 2022 (神田昌典)

知る人ぞ知る(?)神田昌典氏の新刊。
知る人ぞ知るとか書きながら、良い場所に平済みされていました。
とりあえず、ハードカバーで1500円以上だったら迷ったけど、新書であり、
かつ個人的に最近、未来の話に関心が高いので、どういう未来が語られるものかと購入。

 

『2022 - これから10年、活躍できる人の条件』
神田昌典PHP研究所、2012)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

第1章から話がぶっ飛んでいるので(!)、興味深く読める人と、拒否反応を示す人に、はっきり分かれそう。。(^_^;)

とりあえず、個人的には、前半はとても興味深くおもしろく読めた。

 

第1章の、70年サイクルの話、年数はともかくとして、同じ人類がやること、歴史は繰り返されると思っているため、そんなに突拍子もない内容だとは思わなかった。

現代社会は何事も問題なく、かなり順調にうまくいっているよ!」 そう思っている人より、漠然と不安を抱えている人の方が多いのでは、と勝手に思っているので、そう思うと、ひとつのパラダイムが賞味期限に近づいているというのは全然変な話ではない。

とりあえず、このくらい、いつもは聞かないようなぶっ飛んだ話を聞くほうがおもしろいし、ためになる。幅を広く取って、バランスを取りたい。

 

第3章では、「信じるも信じないもあなた次第」的な”予言”ではなく、未来を見るひとつの確実な指標にも言及されている。

それは、人口。

簡単にその意味を紹介すると、
例えば、1975(S50)年の出生数は 約190万人。
それから35年経った2010年。2010年に35歳の人は何人いるか? 当然、約190万人。

さて、2010(H22)年の出生数は 約107万人。
今から35年後の2045年に、35歳の人は何人いるか? 同様に、約107万人。
これは、泣いても喚いても変わらない、すでに確定した未来。

参考: 厚生労働省 平成22年(2010) 人口動態統計の年間推計

 

というわけで、2045年では、社会の中核を担う35歳の人は、今の約半数。
(※簡単のために出生数以外の増減は無視)

 

この人口の話を自分が知ったのは数年前で、そのときは衝撃だった。
すでに確定した未来が今あるのだということに目からウロコ状態。
ちゃんと考えてみれば当然の話なのにね・・・如何に物事を考えていないかってことだ。
(と言いながら、 その数年前から今に至るまでそのことを追求していないので、何も活かされていないのだけど)

 

ともかく、2010年生まれの人にとっての同級生の人数は、1975年生まれの人にとっての同級生の半数。当時の学校のクラス数から半減する。
彼ら彼女らをターゲットとした、子ども向けのモノやサービスの売上も、当時から半減かも。
(数も単価も時代も違うので、何が半減とうまく言えないけど)
彼ら彼女らが大人になるにつれ、必要に迫られて購入するもろもろも半減かも。
とりあえず、経済なり社会の姿なり、今現在と何も変わらないということは無さそう。
さらに、単純に彼ら彼女らが子どもを1人もうけると考えると、出生数は約50万人となり、減る一方だ。。日本人いなくなるぞ。。

 

今回も全然、本書の概要紹介になっていない!けど、ともかく、未来の話に関心のある人なら、さらっとでも読んでみるのも良いのでは、ということで、(^_^;) 最後に、個人的に「うまいこと言い表したなあ!」と思った一言を引用。

挫折として見えることは、それは過去から続く自分にとっての不条理なのであって、
未来から導かれる自分にとっては、まったく合理的なことなのだ。

確かにそう。大学1年の頃、ひどい挫折を味わって、当時は苦しみもがいたけど、かなり後から振り返ったときに、あの出来事が今の自分の原点だなあと思った経験もあって。。
近い未来の日本にも、そんな挫折の訪れる日が来るのだろうか?! 

 

というわけで、今から5年後、10年後にどうなっているかは、
5年後、10年後になってみれば、確実に分かる。
大事なのは、自分は今何を信じるのかを決めること。
決めた道を突っ走るしかない、という気持ち。

 

しかし、5年後ってすぐそこには違いないけど、5年前は今とは結構異なる心境だった。
10年さかのぼってブラウザを開けば、今、Chromeから見える世界とはまったく異なる。
そう思えば、5年後、10年後に、世界が様変わりしてても全然おかしくないなあ。

 

追記

ちょっとググったら、戦後に預金封鎖の実績があったこと知った。
あと、外貨預金。日本の銀行のサービスを通じてだと、その銀行が倒産したとき、 保護対象外ということで、返ってこないとのこと。
なるほど、話は簡単じゃないみたい。
海外かー。