近年、あまりよろしくない意味で、マスメディアでその名前を見ることの多かった、高城剛氏。
私も確か5年前くらいまでは全然関心の対象ではなかったのだが、その頃に何かのきっかけで初めて氏の著書を読んで、「あれ?! この人、全然マトモだし、それ以上に飛び抜けてる! 少なくともひとつの未来を先に走ってる人には違いないぞ。」 そう思ったのがきっかけで、以降、著書を読んでいる。
で、新書が出るということで、内容確認もしないまま、名前買いしたのがこの本。
『高城剛と未来を創る10人 - 対話から見えた、その先の世界』
(高城剛、アスキー・メディアワークス、2011)
高城剛と未来を創る10人 対話から見えた、その先の世界 (アスキー新書)
- 作者: 高城剛
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 新書
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買ったのは12月上旬頃で、当日早速読もうと目次を見て、超びっくりした、悪い意味で・・・。
「えっ?! 何、この人選?! どういうこと??」
それが偽らざる第一印象。。 (^_^;)
いや、あまりにもバラバラ感があって意図をつかめず・・・。
というわけで、数ページ読んでちょっと興味無くして、それから1ヶ月くらい放置状態。
そして最近、そういえば買ったなあと思い出し、昨日再び手に取ったのだった。
最初はちょっと我慢しながらページをめくっていたのだったが、3つ目の対談が終わる辺りから、「アレ?! この本、実はかなりうまい具合にできてるぞ。」と気づいたのだった。
一対談ごとに、未来展望として、その対談内容に関係するような、氏の話が載せられているのだが、私にはそちらの方が興味深くて、つまり、実はそちらがメインで、その呼び水というかひとつの具体例というかそういう関係性で対談が載っている、そう思えたのだった。
テレビにおける、実はCMがメインで、その間にあるのが番組、という構造にそっくりな感じで。
(挟み込むという形だけでなく、CMを活かすための番組内容という関係含めて)
さて、その10個の未来展望なる短めの話には、ちょうど昨日触れた『グローバル恐慌の真相』や、もう少し前に載せた『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』で言及されていた事柄が結構同じ文脈で載っていたりして、なんだかんだあるけどやっぱりこの人、幅広くいろいろなこと考えて先を見ているなあと思わされたのだった。
というわけで、氏の未来展望の部分がメインだとすると、ページ数少なく、ざっくりしか書いてないので、ちょっと物足りない感じの本ですが、上記のシンクロした部分含めて、いいタイミングで読めたなと、そんな思い。