kiritterのブログ

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新しく魅力的なきまりを創る - 書籍紹介 - 編集の本と茶の湯の本

「編集」というものが妙に気になる今日この頃。
とても大事なキーワードに思えて。
そんな中、編集の名の付く本を見かけたので手に取ってみた。

 

『はじめての編集』 (菅付雅信、アルテスパブリッシング、2012)

はじめての編集 [単行本]

はじめての編集 [単行本]

 

文章そのものは平易だけど、言わんとされていることを理解するのはとても難しくて・・・下地が無いことも一因かもしれないけど、とりあえず未消化状態。。(^_^;)

ハウツー本ではないので、これを読んだら、「編集」なるものができるようになるわけではないのは確か。 

いろいろあったけど、とりあえず、最後の方に出てきた以下の言葉は何だかしっくり来たので、それだけピンポイントで引用。

勉強とは、新しく魅力的な「きまり」を創れるようになるためにするものだと思います(これは自分への戒めでもあります)。

(勉強とは、それを覚えるためにするものではなく、それができるようになるためにするものでもなく、それを使って、それを超えて、新しく魅力的な「きまり」を創れるようになるためにするものだ、という話の流れ)

 

たまたま同時期に読んだ以下の本、何だか上述の編集の本と同じようなことが書かれてあっておもしろかった。 

『もしも利休があなたを招いたら - 茶の湯に学ぶ”逆説”のもてなし』
(千宗屋、角川書店(角川グループパブリッシング、2011)

 

とりあえず茶の湯に興味がなくとも、いろいろとおもしろいうんちく話が聞けるので、それだけでも結構楽しい。
畳の縁を踏んではいけない話や「伝燈」の話など。

それはともかくとして、編集がらみでピンポイントで一箇所だけ引用。

たとえば、利休さんが、とても姿のいい丸い釜を手に入れて使うと、

弟子がみんな丸い釜を使い出したそうです。

ある弟子のところでもやはり丸い釜がかかっていて、

「やっと師匠のと同じ侘びた風情の丸釜が手に入りまして」と、嬉しそうに言われ、

「そうじゃない、私が丸い釜を使ったら、あなたは四角い釜を使わなくては」と諭されたと言います。

(中略)

話を利休さんにもどすと、利休さん自身、人と違うことをやってきたわけです。

その利休さんと同じことをしていたのでは、それはただの物まねでしかない。

パラドックスのような言い方になってしまいますが、

利休さんと違うことをしてはじめて、利休さんのお茶と「同じこと」をしていることになるのです。

 

編集とは哲学だなあ。

と、今回はあっさり記事終了。。
あっ、「カテゴリー」 なるオプションができてる! 早速使ってみよう。